仕事

自己都合退職を言い渡されたらどうする?新卒社員終了の日

新卒社員7
最悪なプロジェクトが終わり、待機状態となった私はまた勉強の毎日が始まった。

まだまだ勉強が足りない。

先輩が作ったアプリケーションのソースコードを見せてもらったり、最初の課題で作ったアプリケーションの改修作業を行っていた。

 

急速に変わる環境

我ながら滅茶苦茶なソースコードだなと思いつつも、少しずつ改修していった。

これがあると便利だなって機能が幾つも思いついた。少しずつだけど前進してるのを感じ、モチベーションも上がっていた。

そこから程なくして、社長とランチをする事になった。

たわいもない話をした後に、社長は言った。

 

「経営が悪化している。今の君じゃ仕事を取ってこれないから来月、自主退社してくれないか?

 

最初、何を言ってるのか分からず、私はただただ止まっていた。

そして思いの丈を伝えた。

 

「私としては続けたいです。頑張りが足りないと言うのなら、今以上に頑張ります。」

 

正直、社長から言われた時点でもうどうにもならない。

それは分かっていた。

立て続けに2人も辞めてる。

少しはその可能性も考えてはいた。

しかし、いざその時が来ると頭が真っ白になった。

 

私は続けたいと思ってるのに、自主退社しろという内容についても疑問を感じた。

 

「まぁ、少し考えてみてくれ。答えが出たらまた声を掛けてくれ。」

 

人生初のクビ宣告に私は動揺していた。

会社に戻って勉強を再開したが、頭に入って来なかった。

珍しく定時であがり、無知だった私は家に帰ってすぐに調べた。

 

退社するにあたって、2種類ある事が分かった。

 

自己都合』か『会社都合』だ。

 

この2つの違いは失業保険にある。

自己都合の場合は3ヶ月後に失業保険が支給され、期間は短い

会社都合の場合は申請した月から失業保険をもらう事が出来、期間も長い

 

どうやら、会社都合での退職は会社側にデメリットがあるらしい。

今回のケースは会社都合にあたるんじゃないか。その後も私は退社について調べた。

 

そしてその日はやってきた

数日後、社長に声を掛けた。

 

「この間の件で、お話ししたい事があります。」

 

あまりいい話ではなかったので、気分は沈んでいた。

社長はと言うと、『ようやく決心がついたか!』といった満足気な顔をしていた。

しかし、私の発言により、表情は一転する事となる。

 

「退社についてなのですが、自主退社ではなく、会社都合で話は進められないでしょうか。」

 

社長も退社については詳しくないようで、会社都合という言葉にピンと来ていなかった。

きっと、そういった内容は奥さんが知っているのであろう。

私の先に辞めていった2人は言われるがままにしていたことも、この様子から伺える。

 

「会社都合というものは知らなかったから、調べてみる。しかし、君じゃ仕事を取ってこれないだろう?自主退社でいいんじゃないか?」

 

丁重にお断りし、後日返事をもらう事となった。

もし、これでNGだったら、労働基準監督署に行かなければならない。

そんな大事にはしたくなかったが、もしこのまま自主退社を勧めてくるのであれば仕方ない。

更に数日後、今度は社長から呼び出された。

 

「今まで会社都合で辞めていった社員はいなかったが、今回は会社都合にします。○日からは会社に来なくてもいいから、デスクを整理しなさい。」

 

大事にならなくて良かった…それが最初に思った感想だ。

言われた通り、デスクの整理に取り掛かり、指定された日から私は会社に行かなくなった。私の新卒社員としての社会人生活が終了した。