介護

お年寄りの心とからだの変化

お年寄りの心とからだの変化

元介護士のさと→☆(@arosatalk)です。

前回は介護疲れにならないようにリフレッシュをしていきましょうというお話をさせていただきました。

今までは主な介護者や、その周りのサポートをする方達についてお話をしてきましたが、今回からお年寄りについてご紹介していきます。

お年寄りは心もからだも変化していきます。突然の変化に戸惑ってしまう方も少なくないはず。

お年寄りの変化について事前に知識があれば、いざ変わった時に心に余裕が出来ます。

心に余裕が出来れば、良い介護ができることでしょう。

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老化の進み具合は人それぞれ

老化の進み具合は人それぞれ

人は誰しも年をとると体の機能が低下していきます。低下していくのですが、いくつになっても元気なお年寄りもいますよね?

つまり、みんながみんな『寝たきり』になってしまうとは限らないのです。

寝たきりにならない為には、出来ないことに注目するのではなく、出来ることに注目します。持てる能力を活かして、予防していくことが大切です。

 

要介護者-寝たきり者数

寝たきり者数

出典:平成10年国民生活基礎調査より

老化による変化はからだだけではありません。お年寄り自身からだの変化には気付くと思いますが、そのことにより心理状態も変わってきていることは気付きにくいものです。

介護者を筆頭に周りでサポートする方は、これらの変化を理解してあげることが大切。その上でお年寄りを励まして、出来ないことは手助けし、日々の生活を応援していきましょう。

それではどのような変化があるのでしょうか。

是非、覚えていてもらいたいポイントは次のようなものがあります。

  • 基礎能力
  • 運動器官
  • 感覚器官

順番に見ていきましょう。

基礎能力

 

予備能力

からだには2つの能力が備わっています。

  1. 運動や危機的状況の時に発揮される能力
  2. 生命活動に必要な能力

この2つの能力の差が『予備能力』と呼ばれています。この予備能力は年をとっていくほど減少していきます。

普段の生活では普通に歩けていたとしても、ちょっとした坂道で息が切れたりするのは予備能力が低下しているせいです。

 

回復力

ケガをしてしまった時に働く自然治癒力や、からだを動かした時の疲労の回復速度が若い頃と比べて遅くなります。

 

適応力

生活環境(仕事や引越しなど)が変わったり、自分のからだの変化に対して適応しようとする力が備わっています。老化が進むにつれ、変化に対応することが出来なくなってきます。

 

防衛反応

転びそうになった時、咄嗟に足が出たり手が出るのは身を守ろうと防衛反応が働いている証拠です。

このような危機に直面した場合、お年寄りは反応するのが難しくなってきます。そのほかにも抵抗力が低下してくる為、ストレスや病気、事故にあいやすくなってしまいます。

 

運動器官

 

骨が脆弱になり、折れやすくなってきます。骨粗鬆症が有名ですね。骨密度が低くなってくる為、脊柱が体重を支えることが出来ず、猫背になる傾向があります。

 

関節

長年、からだを動かすことによって関節軟骨がすり減っていきます。この関節軟骨がすり減ったことにより、関節の痛みが伴い、自分で知らず知らずのうちにからだに制限をかけてしまうことも。

 

筋肉

からだを活発に動かさなくなる為、筋肉が痩せてきます。筋肉が痩せてくることによって、持久力の低下や、筋力の衝撃吸収力の低下につながり、骨折を起こしやすくなります。

 

感覚器官

 

視覚

目の調節力が衰えてきます。明るいところから暗いところへ移動した際に起こる暗順応の低下や、目測を誤ったり、字が読みにくくなってしまうこともあります。

 

聴覚

年をとると高い音から順に聞こえにくくなります。くぐもった感じで聞こえる為、早口だったり雑音が入ると聞き取りにくく感じます。

 

感覚神経

視覚や聴覚以外にも痛覚、温覚、触覚なども低下します。その結果、病気や怪我の発見が遅れてしまうことがあります。

 

お年寄りを変えてしまう様々な要因

お年寄りを変えてしまう様々な要因

お年寄りのイメージとして、頑固、ひがみっぽい、口うるさい、自己中心的、わがままなどマイナスのイメージを持っている人が多いです。

昔は優しかったのに、今ではわがままになってしまった。なんてこともあるかもしれません。

なぜ、そういうことが起こるかというと、お年寄り本人を取り巻く様々な要因からきています。

 

お年寄りに影響を与える要因

お年寄りでも穏やかで優しい方はたくさんいますよね。お年寄りの心理や性格に影響を与えてしまう要因は次のようなものがあります。

  • 身体的要因
  • 精神的要因
  • 社会・環境要因

 

身体的要因

  • からだが思うように動かなくなってくる
  • 見えにくくなったり、聞きにくくなる
  • 毛が抜け落ちたり、歯が抜けたりする
  • 体力がなくなったと感じる

 

精神的要因

  • もの忘れが多くなる
  • 好奇心がなくなってくる
  • 何事に対してもやる気がなくなる

 

社会・環境要因

  • 長年勤めていた会社を辞めた
  • 家族内での世代交代
  • 子供の独立
  • 家族や友人との別れ
  • 老人扱い

 

お年寄りは以上のような様々な要因によるストレスの中で、老いを自覚しながら対応していることを知っておきましょう。

 

お年寄りの人格の変化について

人格変化を5つの型は次のようなものがあります。どれか1つだけ。ではなく、複数型もいますので、参考にしてください。

 

円熟型

  • 老いを受け止めている
  • 自分の出来ることに目を向け、満足できる
  • 自分の考えを持っている

 

依存型

  • 老いを受け止めている
  • 穏やか
  • 自ら行動はしないが、言われたらやる

 

自己防衛型

  • 老いを受け止めているが、負けたくない
  • 老いに負けない為、色々と活動する
  • 無理をしてしまう

 

内罰型

  • 老いを受け止めている
  • 愚痴が多い
  • 人生を後悔している

 

外罰型

  • 老いを受け止めていない
  • 周囲に全て責任転嫁
  • 攻撃的

 

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