無性にラーメンが食べたい時。ないだろうか。
私は声を大にして言いたい。あると。
しかし、本当に声を大にしてある!と叫んだら、近所迷惑だし、何があるんだろうか?と聞いた人は思ってしまう。
じゃー、これはどうだろう?
無性にマックが食べたい時。無いだろうか。
ラーメンにしろ、マックにしろ、あると思った方は声を大にして言って欲しい。
ラーメン症候群
あー、ラーメン食いてぇ。
もうこうなったら手がつけられない。この症状は突然やってくる。私はこの症状をラーメン症候群と呼んでいる。
そして、それは決まって深夜にやってくる。今回の症状が発症した時刻は23:37。
いつもならめんどくさいので、カップラーメンで済ます。
今回も済ますつもりだ。ラーメン症候群は突然やってくるので、いつ発症してもいいようにカップラーメン置き場がある。
ノソノソとカップラーメン置き場まで行くと、
ない
嘘だろ・・・そんなハズない!私はなんでもかんでもストックがないと落ち着かないのだ。
ティッシュも、トイレットペーパーも、コーヒーも、洗剤もストックがないと落ち着かない。
そんな私が・・・カップラーメンがなくなるまで気づかなかっただと?
私はメロス以上に激怒した。
セリヌンティウスとかもう関係ない。なぜ、カップラーメンがないんだと。その一点でメロスの激怒をゆうに超えた。
天使と悪魔
私が激怒していると心の中の天使と悪魔がやってくる。
ストックなくなったの知ってたでしょ?
きっと今日は食べるなって事なんだと思うよ?
これは私の中の天使だ。絶世の美女って設定になっている。そうだな。ラーメン症候群とかふざけてないで、今日はガマンしとこ。
毎日ラーメン食ってるわけじゃねーんだし、ラーメン症候群が出た時ぐらい食わしてやれよ。
これは私の中の悪魔。超絶イケメンで悪魔としてのカッコ良さも兼ね備えている。私の考えの半分は彼とリンクしていると言っても過言ではない。
前回のラーメン症候群でもあなたの言い分が通ってしまいました。
今回は私の意見を通させてもらいますからね!
そうだ。前回も悪魔にそそのかされてカップラーメンを食べてしまった。しかし、今回は天使の言い分を聞くしかなさそうだ。なんといってもカップラーメンがないのだ。ラーメン屋まで行くのは流石にめんどくさい。
カップラーメンのストックは明日買いに行きましょう。別に食べるなと言ってるわけじゃないのです。
ただ、毎回ラーメン症候群が起こる度に食べていたら体に毒ですよ?
確かに。ラーメン症候群が発症しても、食べなかった時もある。今回は私がストックを買い忘れたこともあり、諦めよう。
みそラーメンだ!それも太麺の。それはカップラーメンじゃ無理だぞ。
いい事教えてやるよ。そのラーメンはくるまやラーメンで食べられる。
あそこは2時までやってるぞ。めんどくさいって思ってるみたいだけどな、車で10分くらいだろ?
この時間じゃ道も空いてる。
プツンと何か切れた気がした。そうだ!カップラーメンになに左右してるんだよ。ラーメン愛はどうした。悪魔の言った通り、私は太麺の味噌ラーメンが無性に食べたかった。安いカップラーメンじゃ到達することのない太麺。
次回のラーメン症候群はガマンするから、今回だけは見逃してくれ。
ただでさえ、最近ダラシない体になってきているのに。顔だけじゃなく体まで冗談みたいになったら、誰からも相手にされなくなりますよ?
少なくとも丸の内OLは相手にしません。
・・・ん?丸の内OLって何だ?
全然関係ないんだけどさ、今度デートでもしn・・・
何やってんだ、こいつら。放っておこう。今の私にはくるまやラーメンに行って味噌ラーメンを食べること。これが最優先事項だ。例え、そこに世界一美味しいステーキが置かれていたとしても、手をつけないだろう。今はくるまやラーメンじゃなきゃ受け付けない。
では現金100万円がそこに落ちていたら?
今はくるまやラーメンじゃなky・・・いや、それを拾ってくるまやラーメンに行く。ちょっと盛りすぎたな。
くるまやラーメンへ急げ
そうと決まれば、すぐに出かける準備だ。着替えを済まし、車に乗り込む。本当だ、悪魔の言った通り道路はガラッガラだ。これはもう万物がラーメンを食えと言ってるとしか思えない。
無事にくるまやラーメンに到着する。深夜のくるまやラーメンは当然だが、とても静か。店員に注文し、待ってる間はワクワクしかない。カップラーメンを待ってる3分間とくるまやラーメンで待ってる10分じゃワケが違う。
てか、なんでさっきから丸の内OL基準なの?まぁ、天使は放っておいて、久し振りにくるまやラーメンに来た。
くるまやラーメンは小さい頃家族に連れてきてもらい、間が空いて大人になってからまた来るようになる。
その間が空いたのは何でかと言うと、くるまやラーメン以外のラーメンを知りたくなったからだ。
ラーメンバカ
高校時代、ラーメンバカが沢山いた。もう右を向けばラーメンバカ。バスケ部のアイツもラーメンバカ。私の友達にもラーメンバカがいた。ラーメンは好きだったけど、ラーメンバカではなかった私。
ラーメンバカはラーメン屋を普通にハシゴする。高校時代と言うとバイトして原付を買い、圧倒的に足が伸びる。
ラーメンバカに付き合い、ラーメンの激戦区池袋に夜な夜な向かっては美味しいラーメン屋をハシゴした。
くるまやラーメンから外に目を向けた私は毎日が刺激的。
美味しいラーメン屋を沢山知ることが出来たし、ハシゴの良さも分かりラーメンバカの一歩手前まで来ていた。
もし、そのままラーメンバカを貫いていたらキモデブオタクになってたと思う。
思い留まったお陰でキモオタクで済んだんですから。
男祭り
そして、社会人になってからは『美味しさ』よりも『量』に行くことになる。
元職場では”男祭り”と言うイベントがあり、あるラーメン屋のラーメンを完食することを目的とした活動を行なっていた。二郎系ラーメンで、普通盛りが既に多い。
既に多いけど、ものっすごい分厚いチャーシューを2枚追加することが暗黙のルールだった。
戦士達はさらに野菜を増したり、増し増したりする。
完食出来なかったら、敗北のレッテルを貼られる。これがもうかなり酷い言われよう。
私は大食いの方だと思っていたけど、全くそんなことなくて、”男祭り”では最弱だった。(完食はしていたけど、大盛りは無理だった)
結局、くるまやラーメンってこと
以上の経験をして、現在に至る。結論から言うと一周回るとくるまやラーメンに行き着く。というのが私の持論だ。
ラーメンが来たので食べるとしよう。
お前も食うのかよっ!!!
深夜のくるまやラーメンで不気味に笑ってるおっさんがいたとしたら、それは間違いなく私だろう。