映画

プロ意識について考えさせられる。仕事とは何か。『マスカレードホテル』(ネタバレあり)

気になっていた『マスカレードホテル』を観てきました。

私事ですが、仕事とは何か。をずっと考えています。

自分の好きな仕事をしたとしても、当然嫌なことも起こります。不安や迷い、そしてこのままでいいのだろうかと自分を疑う事があります

そんな中、マスカレードホテルを観てプロ意識とは何か考えさせられました。

あらすじ

出典:マスカレード・ホテル公式ページ

 

都内で起きた事件を追って、警視庁捜査一課の刑事、新田浩介(木村拓哉)が高級ホテル、コルテシア東京に潜入捜査する事になった。

新田はフロントクラークとして犯人を追うことに。

コルテシア東京の総支配人の藤木(石橋凌)と宿泊部長の田倉(鶴見辰吾)から潜入捜査が入る事を告げられると、従業員らは動揺する。

ホテルマンとしての仕事に誇りを持つフロントクラークの山岸尚美(長澤まさみ)は抗議する。

「素人にお客さまの対応をさせるべきではない」と。

客の安全を守るためだと促される山岸。山岸はフロントに立つ新田の教育係を命じられる。

犯人逮捕を第一優先の新田。客の安全が第一優先の山岸。

考え方が全然違う二人がタッグを組み、物語は進んでいく。

長澤まさみ演じる山岸の仕事に対する姿勢

序盤、山岸の仕事に取り組んでるシーンでデキる女!って感じが伝わると思います。

クレームが入り、すぐに向かう山岸。

ベルボーイからクレーム内容を聞いてすぐに対処する。予約していた部屋と違うと言いがかりをつけられ、部屋のグレードアップを企むクレーマー。

山岸は丁寧に謝罪し、部屋のグレードアップを行います。

ただ部屋を変えればいいってものじゃ・・・ない・・・からな・・・?

と、あまりのグレードアップさにたじろぐクレーマー。

さと→☆
さと→☆
この時の濱田岳の演技は本当に上手く表現できてると思う。ちょっと観た事なかったら観て欲しい!

フロントに戻る際、ベルボーイからは「あそこまでする必要あるんですか?」と聞かれるも、凛と受け答えする山岸。

客が喜ぶ選択を行うその姿はプロ意識が感じ取れました。

 

刑事である新田はフロントに立っても上手くホテルマンとして立ち振る舞えていません。

ホテルマンの格好だけど、潜入捜査している刑事感が抜けていなかったので、山岸は苛立ちを隠せないでいます。

身だしなみから始めり、態度や心構えを説く山岸。お互いに「最悪っ!」と言ってるシーンではなぜか微笑ましかったです。

お互い、プライドを持って仕事に取り組んでいるが故の衝突なんだと思います。

理不尽なクレームも沢山ある中、誠心誠意を持って対応する山岸。

ルールを決めるのはお客さまです

そのプロ意識に理解をし出した新田。あくまでもホテルマンとして毅然とした態度で接する姿を見て、山岸も信頼していきます。

新田のプロ意識もかなりのもの。

さと→☆
さと→☆
自分にはこんなプロ意識がなかったんだなと感じさせられる。あと長澤まさみかわいい。

とにかくクセの強い客・・・お客さまが多い

順番を待てない客に対し、新田は正直な想いでルールだから守ってくださいと伝えると・・・

その発言により、怒り出してしまう。

すぐに山岸が間に入り、ホテル側でチェックインを済ませておきますと伝える。

見てる側としても、こんな理不尽な人いるのかなと感じました。だけど、実際にそういう人はいます。

他にも必要以上に新田にクレームをつけてくる客も登場します。正直、この客が一番ないなと思いました。

「カバン持てよ」から始まり、「窓の風景がサイトと全然違う」と言い、挙句の果てにはカバンの中にあったパソコンのデータが消えてるから全部入力しろ・・・と全て新田に対応させます。

さと→☆
さと→☆
最初、栗原が警察としての会話を耳にして何か企んでるのかとも思ったけど、全然違いました(笑)

そして、ホテルマンとして全て対応する新田。最終的には栗原が折れてしまいます。

新田と栗原の関係は是非、映画館に足を運んで確認して欲しい。

その他に盲目の老婆だったり、ストーカーだったりと色んな客がやってきます。

この映画を観て、接客の大変さが細かく表現されているなと感じました。ホテルマンではないけど、接客業をやっていて、クセの強い客は沢山います。

嫌な仕事だなと思う事もあったり、人なんだから感情はあると肯定したりする事もあったけど、この山岸のようなプロ意識があれば、どんな仕事も上手くいくのではないでしょうか。

情熱を注いで仕事に打ち込む姿はとても眩しかった。

マスカレード(仮面)を被った客。その仮面を剥がしてはいけない山岸。仮面を剥がして犯人を捕まえたい新田。本当にいいタイトルをつけたと改めて思います。

さと→☆
さと→☆
私もそろそろヘタレというマスカレードを外そうかな(謎)

事件がちょっと複雑

山岸の発言により、新田は事件のヒントを得る。これ自体はこの作品の面白さかもしれません。

ヒントを得た新田は旧バディの能勢(小日向文世)に内密に捜査を依頼するも、全部上層部に筒抜け。

そして一連の犯行は同一人物だと思っていたが、それぞれ単独の事件かもしれないという仮説に辿り着くんだけど、すごい複雑。

元々は全ての犯行にメッセージがあり、その暗号を解読した新田。

そして、次の犯行現場がコルテシア東京だと分かって潜入捜査してるのに、それぞれ単独の事件だとすると・・・えーっと・・・犯人が4人?ってなりました。

最初の3つの事件は別々の単独の事件。真犯人は4つ目の事件と別件の事件の同一人物とバレないようにカモフラージュしたという流れです。

結局は事件の首謀者である真犯人を追うんだけど、ここらあたりがスッと入って来なかったなぁ。

それでも真犯人が分かった時はハッとします。

山岸がやたらにペーパーウェイトを直すシーンがありますが、それが付箋なんだろうなと感じること間違いなし!

まとめ

総じて、長澤まさみ演じる山岸のプロ意識がとても印象に残りました。

クレーム対応なんて誰が行っても嫌な仕事だと思うけど、山岸はきっと嫌だとは思ってない

その根本的なところに『お客さま第一優先」の精神が強くあるからだと思います。

超真面目で誠実な山岸の働き方に心打たれました。

木村拓哉演じる新田も、最初は刑事が抜けていなかったが、徐々にホテルマンとしての立ち振る舞いを行なっていきます。

その成長していく様を上手く表現しているあたり、木村拓哉の凄さが分かると思います。

新田のように、異業種に触れてそこからヒントを得る描写は私達にも十分にある事です。

自分の世界だけでなく、視野を広げて色んな見方をすれば大切なものが見えてくるかもしれません。

さと→☆
さと→☆
つまり長澤まさみがかわいいt(略)