介護

もしもお年寄りが寝込むことになったらどうすればいいの?

もしもお年寄りが寝込むことになったらどうすればいいの?

元介護士のさと→☆(@arosatalk)です。

前回は寝たきりを防ぐためにどうしたらいいか、お話しさせていただきました。

寝たきりにならないように、日頃から規則正しい生活習慣を送ることが大切ということと、『生きがい』が大切なことでしたね。

▼前回はこちら▼

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今回は、寝込むことになった時、どうしたらいいか。というお話をさせていただきます。

病気やケガにより寝込むことになり、治った時に心掛けておくポイントをご紹介します。

 

病気やケガが治ったら、早めにベッドから離れるようにする

病気やケガが治ったら、早めにベッドから離れるようにする

いくら気をつけていても、病気やケガをしてしまうことがあります。その際は安静にしなければなりませんが、治った時は注意が必要です。

寝たきりにならないように、できるだけベッドから離れるよう促していきましょう。

安静にしたことによって、体を動かさなかったので、体力が落ちています。この時、普段の生活に戻すよう努めないと寝たきりを招くことになります。

と、言いましても叩き起こすわけではなく、主な介護者は主治医に相談する必要があります。無理をすることがないよう、どの程度動いていいか聞いておきましょう。

必要であれば、元の生活に戻るまで多少の介助を行うことになるかもしれません。

しかし、それは過介護ではなく、お年寄りの残っている能力(残存能力)を活かすサポートとなるので手間を惜しまないように。

 

自立を支援していくことが重要

自立を支援していくことが重要

できないことはお手伝いしていきますが、自分でできる事は本人にやってもらうよう促していきましょう。

今までできていたことが、少しの間寝込んだことによってできなくなっていることもあるかもしれません。

時間がかかってしまったりしても、見守ることが大切です。

何回かお話していますが、この時お手伝いをしてしまうとお年寄りのやる気を失わせてしまいます。

主な介護者が自立を促していたとしても、本当なら自分でできることを諦めてしまって介助を求めることがあるかもしれません。

その時は心を鬼にして突き放したり、励ましたりしてご自分でやっていただくよう促していく必要があります。

お手伝いをなるべくしないようにしながらも、見守りはしっかりと行っていきましょう。

 

食事・排泄・身だしなみは自分でやりたいもの

食事・排泄・身だしなみは自分でやりたいもの

少し想像をして欲しいのですが、食事・排泄・身だしなみをお手伝いしてもらうとしたら、あなたはどう思いますか?

きっと、自分でできる。と思ったのではないでしょうか。

お年寄りも同じ気持ちを持っています。食事・排泄・身だしなみは人間らしい生活を送るための基本です。

まずはこの3つを最低限できるように支援していきましょう。

 

やっぱり食事は自分で口に運びたい

お年寄りにとって食事は生活の中で重要な場です。自分で食べ物を選び、口に運ぶという一連の動作は自立の基礎といっても過言ではないでしょう。

もし、寝込んだことによって体力が落ち、食べにくそうにしていたとしても手伝ってしまうのは禁物です。

食べ物をこぼしてしまったり、汚れてしまったとしても、お年寄りのペースで食べてもらえるよう配慮する必要があります。

 

排泄を手伝ってもらうのは、やっぱり恥ずかしい

以前に、尊厳についてお話ししました。排泄を介助するということは人間としての尊厳を守っていくうえでの最後の手段といえます。

こちらも想像すると分かっていただけるかと思いますが、下のお世話を親族にお願いするというのはお年寄り本人にとっても不本意です。

排泄行為を介助してもらったり、オムツになってしまうと自尊心を奪ってしまい、少しずつ慣れていくでしょう。

慣れてしまうと手伝ってもらうことが当たり前になり、自ら動かなくなってきます。

オムツは汚れてしまった時に替えるだけでいいと思われるかもしれませんが、介護負担は確実に増えていきます。

できることなら、使わざるを得ない時が来るまで使わないようにした方が良いでしょう。

それでもオムツにする必要になる時は来るかもしれません。本人の気持ちに配慮すると共に、できるだけ早く外せるように努力していく必要があります。

 

身なりを整えることで、生活にメリハリを

安静にしている時は、パジャマで過ごすことが多いと思います。病気や怪我が治り、もとの生活に戻る時は身なりを整えることが大切です。

そのまま1日中パジャマで過ごしていたら、ベッドに戻ってしまうかもしれません。生活にはメリハリが必要です。

朝起きたら顔を洗って、歯磨き、着替えを済ませます。そして洗面で整髪だったり化粧に気を配るなどをすることによって、

  • 他人を意識するようになる
  • 気分転換になる
  • 外出する機会が増える

といったメリットがあります。

身なりを整えることによって、活動する時間と休養する時間の区別をつけることができます。

生活にメリハリを持って、寝たきりを予防していきましょう。

 

もとの生活に戻りたいけど、思った以上に動けなかったら

もとの生活に戻りたいけど、思った以上に動けなかったら

もとの生活に戻ろうと自立を促してみたけど、体力が落ちていて歩くのも危ない。ということもあるかもしれません。

そんな時はどうするか。説明していきたいと思います。

普段は意識していないと思いますが、私たちが日常生活で必要な動作を以下にまとめます。

  • 起きる
  • 座る
  • 立つ
  • 歩く

これらの動作を起居動作と呼んでいます。この中で、まずは座ることを目標にしましょう。

なぜかと言いますと、座ることができれば食事を摂ることができたり、排泄を自分で行うことができるからです。

自分で行動することによって、寝たきりや廃用症候群の予防につながります。

立って歩くには、まず座る動作が必要不可欠です。もし歩けなかったとしても、車椅子で移動することもできるので、活動範囲が広がるでしょう。

まずは体を起こすところからで構いません。しっかりと座って過ごせることを目指していく必要があります。

座ることで得られるメリット

上記にお話した内容以外にも、座ることによって得られるメリットがあります。それを最後にご紹介したいと思います。

  • 床ずれができなくなる。できていた場合は改善する
  • 食事を摂ることができ、喉に詰まる可能性が低くなる
  • 座る動作を繰り返すので体を動かすことになり、拘縮を阻止することができる
  • 介護負担の軽減
  • 視野が広がり、気分転換になる

座るだけでも、いろんなメリットが得られますね。

 

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